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ゲルニカ

柔らかな午後に風が走り、青の翳りを彼女は見上げた
星も月もまだ隠れてた、輝く翼に見つからないように

揺りかごの中で笑ってた子供の眼に映った落ちてくる黒い太陽

ああ、夢なら今すぐ覚めてよ、燃える空なんてあるはずないだろ
ああ、世界が壊れたこの日の何を神様は愛したのだろう
抱き上げて泣いたゲルニカ

自由を謳うその樹の下で輪になり踊った、手を繋いで
柔らかな午後の淡い日差しは彼らの平和を祝福するようで

恋人達は見つめ合い永遠の愛を誓った、明日もまた会えると信じて

ああ、僕らが繋げるストーリーは君達の悲鳴を忘れはしないよ
ああ、世界が滅びるその日まで僕らは高らかに愛を歌うよ

空を焦がす光を掻き分けて手を伸ばした、君を探してた
未来が燃える光に包まれて手を伸ばした、君を探してた

ああ、夢なら今すぐ覚めてよ、燃える空なんてあるはずないだろ
ああ、世界が壊れたこの日の何を神様は愛したのだろう
抱き上げて嬉しくて泣いた日が消え去って
神様を探すゲルニカ

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