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君影草

消えた森の中を泳ぎだした君の影を縫って木漏れ日が揺れる
鈴が鳴るように海を奏で好きな花の名前を歌った

虹をかき分けて息を吸い込んで飛沫あげて
羽を伸ばして見上げたら

雨光る
空を照らして
燦めくような音を広げ飛んでゆくだろう
潮騒の遥か彼方へ瑞風さやかに
君はもう僕の手の届かない場所へ

消えた森に眠る岩の上に君の歌を鳴らすラジオを見つけたんだ
鈴が鳴るように海を奏で好きな花の名前を歌った

クジラの鳴き声の跡、雪の花が咲く
どこまでも白く導け、想いよ届け

虹をかき分けて息を吸い込んで飛沫あげて
羽を伸ばして見上げたら

雨光る
空を照らして
燦めくような音を広げ飛んでゆくだろう
潮騒の遥か彼方へ瑞風さやかに
君はもう僕の手の届かない場所へ

radio、radio
君の歌を鳴らしてよ
君の声を聞かせてよ

 

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